発行元 所司和晴 .
エディションノート
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楽しく指して、痛快に勝つ!
ーー格言は「飛車先交換三つの利あり」と教える。歩を手持ちにできること、飛車の利きが直射すること、歩のあった場所に別の駒が進めること。飛車先交換はこうした多くの得を生む、という教えである。だが、新型相掛かりは▲2四歩からの飛車先交換を急がず、▲3八銀と銀を立つところからスタートする。飛車先交換は確かに得である。しかし、新型相掛かりではさらなる付加価値、いわば「四つ目の利」を求めているのだーー(本文より)
本書は現在プロ間の主流になっている新型相掛かりについて解説した戦術書です。この戦型は「序盤から横歩取りをめぐる駆け引き」や、「双方が仕掛けを狙う緊張感」があり、とても楽しい戦法です。
ーーより多くの将棋ファンの方に手に取っていただけるように、細かい定跡よりも、「歩得で局面が収まれば先手成功」、「すぐの仕掛けがうまくいかない場合は▲4七銀ー▲4八金型を目指す」、「飛車の横利きを通す手が銀取りになるのが4筋位取りの効果」など、感覚や手筋をメインに解説しましたーー(著者談)
著者の佐々木大地五段は相掛かりのスペシャリストで、通算勝率は7割超。各棋戦で活躍し、将棋大賞の最多勝利賞や最多対局賞も受賞しています。その活躍の原動力となっている相掛かりの知識と研究を、初となる著作で惜しみなく披露してくださいました。ぜひ本書を読んで、スリリングな対局を楽しんでください。
●目次
第1章 5八玉型vs4二玉型
第2章 5八玉型vs3つの作戦
第3章 最新の▲9六歩
第4章 実戦解説編
●著者
佐々木大地(ささき・だいち)
1995年5月30日、長崎県対馬市の生まれ
2008年9月、深浦康市九段門下、6級で奨励会入会
2016年4月1日、四段
2019年2月20日、五段
相掛かりを中心に、角換わりなども得意とする居飛車党の新鋭棋士。第48期新人王戦決勝三番勝負進出、第59期~第61期王位戦で挑戦者決定リーグ入り、第45期棋王戦で挑戦者決定二番勝負進出など、各棋戦で活躍している。2020年6月5日時点の通算成績は158勝65敗(0.709)と7割を超えており、将棋大賞の記録部門では第46回(2018年度)最多勝利賞、第47回最多対局賞を受賞。
本書が待望の戦術書デビュー作となる。